「どうしてですか?」
「クリームは出てこないし、スポンジはとれてしまうし、どうしようもないよ。ナアお前」
と奥さんの同意を求めていたお客様がいらっしゃいました。
これも当社の某百貨店での実演中に、簡単なクリームを求められたのでチューブ入りクリームをお薦めした時のことです。
「それはお気の毒でしたね。性能が悪いメーカーのチューブを買ってしまったのですね。」
と言ってチューブ入りクリームの説明をしながら当社の「ウォーリー・ファッションレザークリーム」で靴を磨いてあげた。
そして、「じゃあ、だまされたと思ってもう一度このチューブで試してみるよ」と言って黒と無色の2本を買って行かれた。
靴を磨いて上げたお礼のつもりだったのでしょう。
でも、使っていただければ違いがはっきり分かってもらえる自信の商品なので、その時はそんな意味でニンマリしました。
「チューブ入りクリームは駄目だ」という人はたくさんいます。
元凶はクリームが固くなること、これが全てを駄目にする。
伸びないクリームはスポンジで塗ることが出来ず、
ブラシをかけなければ駄目と言うのではガラスビン(乳化性)クリームと何ら変わりがない。
同じ乳化性でもガラスビンとチューブの中身は同一である必要はありません。
日本であのとんでもない液体クリームがよく売れていたのも
「チューブ入りが駄目」ということが要因の一つとしてあげられるでしょう。
ではいったい何故こんなことになったのでしょうか?
それは、作り手(メーカー)のチューブに対する考え方の原点が全く違うからなのです。
「必要は発明の母」と言われるように、最初に考案した人は
「従来のクリームでは手も汚れるし、時間もかかる、革靴に良いものでもう少し楽に出来ないか・・・・」
という人たちの声をキャッチして試行錯誤をしながら考案したに違いありません。
そして万一のその製品が機能を果たさず品質が悪ければ、作っても無駄なことを知っている。
一方、販売された製品を見て、遅れてはならじと
チューブにスポンジを取り付けただけの簡単なアイデアにすぐにとびつきコピーした商品の販売を始めたメーカーのものは、
形や見た目は同じであるが冒頭の会話のような結果になり、
"チューブ入りはあまり良くないもの"というチューブに対するネガティブな一般常識が出来上がってしまったのです。
以前は、筆者もその一人であったのも事実です。
しかし、15年程前にウォーリー・ファッションレザークリームに出会ったときの衝撃は並ではありませんでした。
「今までのは一体何だったのだ!」「似て非なるものとはこのことか」
と思うほど実に素早く手も汚さず、きれいな手入れが出来たのです。
形だけ真似しても心まで真似出来なかったチューブのクリームが市場にあふれる中で、
「あッ、だからチューブなんだ!」ということをしみじみと実感し、また本当に感激したものです。
良い商品というのは自然に目的や使い方まできちんと教えてくれるものなんですね。
【ウォーリー・ファッションレザークリーム】
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