わが国に初めて輸入されたのはもう25年も前のことです。
シュークリームジャーの方は、品質はもちろんですが,
古き良き時代の英国紳士を代表するような雰囲気をもつ商品であったので
早くから靴好きの方たちに支えられ一定の地位を得ていました。
デリケートクリームの白いブリキのキャップやガラスビンはその流れを汲むものでしたが、
ライトブルーの横ラベルには白抜きのシンプルで清楚な花が3〜4コあしらわれ、
それはなんとも可憐な乙女といった感じで、少々イメージと違っていました。
(※当初デリケートクリームは白いキャップにライトブルーの横ラベルでした。)
そして、期待に胸をときめかしながら白いキャップをゆっくり回してあけてみると、
さわやかな香りがほんのりと漂いはじめ、半透明のやわらかなゼリー状クリームが
内ブタに引っ張られるように「とろ〜っ」と伸びて縮みました。
「食べてしまいたい!」そう思うほどでした。
そしてこんなクリームがあるなら外国には、
もっともっと珍しいものがいっぱいあるに違いない(その通りでしたが・・・・・)
と先々の期待で胸をわくわくさせてくれた一品でありました。
用途は、ソフトレザー用で靴、バッグ、ベルトや小物、レザー衣料品等。
素材はアニリンカーフ、ヌメ、シープスキン、ピッグスキン、ペッカリー、オーストリッチまで
スエード等を除くほとんどのレザーに損傷なく使用できます。つまり万能ということです。
ちょっと待ってください。
万能ということは他のクリームは不要ということではありませんか!
どんな革でも大丈夫というのは中途半端なのが必ず出てくるはずです。
そこで検証してみましょう。
特 長
シミにならない → 油分が強くない。
色落ちが少ない → 中性である。
衣服に付かない → 表面にロウ分がない。
素材を引き立てる→ 浸透性があり厚塗りが不可。
こうしてみるとやはりソフトレザー用なのであります。
ロウ分という表面に付着するものが無いので、革シボ(凹凸)の多いソフトレザーは、
特別なツヤは不要ですから柔軟性と栄養を与えれば、素材そのものをよりよく生かすことになります。
仮にソフトレザーにロウ分の多いクリームを塗ったら、
革シボをロウで埋めてしまいペカーッと(ビカッとではない)光ってソフト感が失われてしまいます。
逆に光の必要な革靴にデリケートクリームをぬってもロウ分が無ければツヤも今イチ、
表面保護にも物足りなさを感じてしまいます。
クリームの特長を知り、使いわけをすることにより美しいレザーは素材の良さをより引き立たせ、
最高のおしゃれを演出してくれることでしょう。
「素材を生かす・・・・・」これがR&Dシューケアの根幹をなすものであり、
そしてソフトレザーにはやはりデリケートクリームということになるのは自然なことだと思います。
【M.モゥブレィ デリケートクリーム】
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