あのグロテスクで気味の悪い生き物までをファッションに取り込んで街をかっ歩している女性たちを眺めているとやはり敵わないナァ〜と感じてしまいます。
筆者の私事で恐縮ですが、小生はヘビが大嫌いで、特に死んで横たわっているあの冷たく光った白い蛇腹を見るとゾーッとして足がすくんでしまうほど怖いのです。
しかし、山村で育った子供の頃は草むらや石垣でヘビを見つけるとなぜか退治せずには居られず見つけ次第、棒で叩いたり踏みつけたりそれはむごいことをしました。
罪の意識と共に今怖いのは昔のたたりであると思っています。
その後何の本であったか「我々人類の祖先は遠い太古の時代、ハ虫類と長い間戦い続けてきた歴史があり、恐怖心や闘争心はその名残である」というようなことが書いてあり、弱虫が少し救われたような気がしました。
さて、ハ虫類皮革(レプタイルレザー)の代表格として、ワニ(クロコダイル、アリゲーター)トカゲ(リザード)錦ヘビ(パイソン)などがあります。
共通しているのはあの特有のツヤと模様(ウロコ)です。
磨けば本当に美しく希少価値ゆえに女性をとりこにするのも分かる気がします。
そして「美しいツヤを維持するため手入れはどうしたらよいのか・・・」
という問い合わせも多く寄せられるようになりました。
手入れの注意点について少しお話ししましょう。
「高額な(ハ虫類)専用クリームを使ったのにツヤが消えてしまった」という問い合わせを時々耳にします。
これはハ虫類皮革のツヤ出し方法によるためのものであります。
ハ虫類皮革のツヤ出しの方法は二通りあり、
一つは昔ながらの方法で磨き込んで自然にツヤを出す方法(グレンジング)により、皮革の表面を潰しながら磨いてツヤを出す方法でナチュラルタイプと言えるものです。
このナチュラルタイプのツヤのハ虫類皮革は専用クリームの値段にかかわらず磨けば保革と美しいツヤがよみがえります。
もう一つは、ラッカーなどツヤ出し剤を使い人工的に光沢を出したものです。
この方法はハンドバッグなどに多用されています。
ツヤが消えるというクレームが起きるのはこのラッカー系のツヤ出しを使い簡単にツヤ出しが行われているタイプのものです。
原因はクリームに使用している溶剤がツヤ出し剤を溶解してしまうからです。
しかもやっかいなことに、双方とも美しい光沢のため、一見ラッカー系の光沢かグレンジングによる光沢か見分けがつきません。
見分ける方法はクリームを目立たない部分で少し使ってみる。
ツヤが消えるものはすぐにラッカー系ということが分かります。
(テストで使用するクリームは専用でなくても、普通のクリーム(無色)やクリーナーでも出来ます。)
ちなみにハ虫類の靴にはナチュラルタイプ(グレンジング)が多いので例外はありますが、ほぼ安心であるといえます。(でもテストをお忘れなく!)
手入れが出来ないのは致命的ですからね。
お店で販売している製品の手入れが出来るかどうかは、予め確認しておくのが小売店の努めであると思います。
無難に「空ブキだけして下さい。」とだけしか言えないのでは、ハ虫類たちも浮かばれませんね。
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