メタリック革のお話

最近、婦人靴や小物などでメタリック革でできたものを良く見かけるようになりました。
先日も女性誌でメタリック革小物の特集があり、当社の
M.モゥブレィ・メタリックパールクリームM.モゥブレィ・メタリックパールクリームも掲載がありました。

そこで今回はメタリック加工の革についてお話したいと思います。

メタリックカラーで代表的なものと言えば、やはり車のボディでしょう。
車のボディカラーはいわゆる白、黒など単色カラーも根強い人気があるのですが、
(なぜか大会社の社長さんなどはこの単色の黒に乗っている人が多いようです。)
なんと言っても人気が高いのはメタリックカラーです。
ベタでのっぺらぼうのような感じがする単色よりも、きらきらと輝いて
奥深く見えるメタリックは、両者を比べればその雰囲気の差は歴然です。
プラスティックなどでも同様ですが、同じ金型を使って成型した
プラスティックもメタリックにしただけで、とても高級なものに見えます。
それぐらい透明感のあるメタリックの効果というのは高いのです。

車の場合は塗装する際に、単色のカラーにメタリックを混ぜて塗装します。
メタリックが入ることにより、見る角度によって色が変わるメタリックならではの
光沢感がでてきます。
但し、車のボディには必ず、透明なクリアな塗装が塗られますので、
ある程度は丈夫なのですが、さすがにガソリンスタンドの洗車機に掛けた場合は
キズが目立ってしまいます。

皮革のメタリックの加工は大きく分けて2種類あります。
車のボディと同様に、染色する際にメタリックを混ぜてメタリックの色調をだすものと、
ゴールドやシルバー等の一部に見られますが、薄い箔のようなものを貼っているケースです。

染色してあるものはカーフやシープなど比較的上質でソフトな質感の革でなじみが良く、
より高級感を増しますのでメーカーによっては積極的にラインナップするところもあります。

薄いメタリックの箔を皮革に貼っているものは、少し厄介で、使用しているうちに劣化してくると、
ポロポロと剥がれてくるものもあります。
稀にその手のご相談が当社の方にあります、しかし、こればかりはなんともし難いです・・・。

そして、メタリック革のお手入れですが、基本的に新品のうちからクリーナーなどを使用すると、
メタリックの透明感がなくなってしまいますので、これは避けてください。

また、ロウ分の強い乳化性クリームはロウで表面を覆ってしまい、
せっかくのメタリックが隠れてロウの光沢に負けてしまいます。
このように一般の皮革とは若干お手入方法が違います。

そこで登場するのが冒頭の「M.モゥブレィ・メタリックパールクリーム」です。
どんなクリームかというと、簡単に言えばデリケートクリームに
細かいラメのようなものを配合したクリームとお考え下さい。
ゼリー状の柔らかいクリームが浸透し、皮革に栄養と潤いを与えます。
空ブキをかけていくと、ラメが皮革のシボの間や表面に貼り付いてメタリック感がでてくるのです。

さらにこのシンプルな仕組みを利用して、一般的なスムースレザー皮革に
メタリックパールクリームを塗るとメタリック加工のように見えます。
“なんちゃってメタリック”ですが、遊びと割り切って使用するのは面白いかもしれません。

一般的にメタリック皮革は「空ブキくらいしかできません・・。」と
ご案内されているケースが多いようですが、「M.モゥブレィ・メタリックパールクリーム」
使った、シンプルな“お手入れ”と“遊び”を覚えて頂ければ、
皮革も長持ちし、美しさも簡単に維持できますので、接客の幅が一つ広がると思います。

M.モゥブレィ メタリックパールクリーム
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