カビのお話(革靴のかびのお話)

シューケア情報:カビのお話入梅の季節がやってきました。
ジメジメとうっとうしく感じる方も多いと思いますがこの時期、草木や農作物がぐんぐん成長する時であり、わが国の稲作も梅雨があってこそであります。
「日本は湿気の文化だ。」と言う人もいます。
昔から玄関の敷石や庭に水を打ち池やコケ生した岩を楽しむなど、湿気が生活の一部になっていました。
しかし、近代化された現代社会では湿気はむしろ敵対するものとしてわれわれを困らせる存在になっているのも事実です。
今回は湿気の中でも嫌われ者の代表格である「カビ」にスポットをあててお話をします。

シューケア情報:カビのお話

カビが生えてしまった時のお手入れ方法

ご存知の通り、かびは非常に繁殖力が強く油断すればすぐ発生します。
特に、革製品にとっては大敵で、表面侵食や黒い痕跡は消すことができません。
こんな嫌なカビに対し、良いカビもあります。
きのこもカビの一つであり、カビが作り出す納豆、味噌、しょう油、お酒、チーズなど食生活に必要なものも数多く存在します。
また、ペニシリンという抗生物質は戦後の医学界に革命的な影響を与えましたが、これもメロンの青カビから採取したという話はあまりに有名です。

さて本題に入りますが、カビはどんなとき発生するのでしょうか。
条件は3つあります。
1.栄養(汚れ) 2.高温 3.多湿
で、この3つが同時に揃ったとき発生します。
つまりどれか1つだけ取り除けば良いのです。
例えば 
1.栄養(汚れ)が無ければ高温多湿でもカビにならない。
2.低温であれば汚れていても湿気があってもカビはこない。
3.湿度が無ければ汚れていても高温であってもカビはこない。
お分かりでしょうか、実に簡単ですね。

R&D運営ネットショップ:リソーシーズシューケアギャラリーところが実際は理屈道理にはいきません。
汚れは全部落とせるのか、日本の家庭に低温を保てる場所があるだろうか。
入梅時の湿気の無い場所は?と考えると絶望的になります。
まあ何とかなりそうなことは湿気を避けるために乾燥剤を入れたり、2Fへ保管すれば可能ではあります。
そう考えていながらズボラな小生は全く実行したことがありませんでした。
油断大敵です。
ある日曜日、下駄箱を開けたとたん鼻をつく匂いとともに真っ白にかびた靴3足が連なっていました。
「ヤラレタ!」と思いながらもこのときばかりは思いつくまま次のようにやってみました。

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まず、白いカビはボロ布で払い落としその布は捨てました。(水拭きは厳禁、カビ菌を埋め込みます。)
落ちないカビはM.モゥブレィ シューフレッシュAg+(除菌タイプ・消臭スプレー)を布に含ませてフキ取り、最後に靴の表面と内側共にスプレーして、約一週間放置しておきました。
その間にカビが死ぬだろうと考えたからです。
次の日曜日、より靴を清潔にしたかったので表面をサドルソープで洗い、内側はタオルで水拭きをしました。
自然乾燥させるとそれはさっぱりとしてまるで自分自身がきれいになった気分でした。
仕上げはデリケートクリームで保革し、最後にもう一度内側と外側に消臭スプレーをして以前のように保管しておきました。
履かない靴というのは何らかの理由で履きたくない靴で、しかし捨てるに捨てられない・・・。
このようなこと誰でもあるのでは・・・。
そして下駄箱で一年過ごしたその靴はカビが再び生えること無く、「オッ!有効」と感じながら、さらに一年が経ちました。
カビは全く生えませんでした。
大成功です。

現在はM.モゥブレィ・モールドクリーナーというカビ除去や予防のための専門商品も
発売されていますので、上記の方法に加えご使用頂ければかなりの効果が期待できます。

そして、前述でカビの発生を防ぐことができそうな条件は“湿気のあるところに置かない”
ことぐらいだと言いましたが、汚れ(栄養)を取り除くことが一番確実であるということに気づきました。
M.モゥブレィ・サドルソープで洗うことで塩分と汚れを取り除き、モールドクリーナーでしっかりと除菌しておく。
試行錯誤しましたが、こんなカビ対策を生み出すことができたのも靴を洗うという経験や日頃の靴のお手入れのノウハウのおかげです。
このカビ対策の新方式を皆さんも是非お試し下さい。
そして、結果をご一報下されば幸いです。

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