Q.馬毛ブラシの馬の毛って馬のどの部分を毛のことですか?

A.確かにちょっと謎ですね。
答えは・・・・”馬のしっぽの毛”です。馬毛は毛一本一本がソフトできめ細かいため、靴用の場合は特に細かい部分のホコリを落としたりするのに適しています。

その対極にあるのが、豚毛や化繊毛のブラシなのですが、こちらは毛一本一本にコシがあるので、クリームを塗った後にしっかりとクリームを伸ばし、さらに余分なクリームを取り除くことで靴に光沢感を与えます。もちろん馬毛のブラシでも光沢は出ますが、スピーディにしっかりと靴に光沢を与えるのは明らかに化繊毛か豚毛のブラシが便利です。天然皮革はかなり丈夫ですので、ヌメ革やラム革以外はブラッシングでキズが付くことはほとんどありません。

以前は雑誌などによく、「馬毛のような柔らかい毛のブラシが革を傷つけないのでブラッシングに最適です・・・」などと書かれている記事を目にすることがあったのですが、両ブラシを皮革すれば一目瞭然です。
よってホコリを落とす*****-馬毛ブラシ(プロホースブラシ)クリームを伸ばして仕上げる*****化繊毛または豚毛ブラシ(プロホワイトブラシ)というのが使い分けの目安になります。

また、馬毛ブラシはコードバン革の靴を補色、ツヤ出しする際にM.モゥブレィ コードバンクリームレノベーターを使用するのですが、その細い毛先を利用して、コードバンクリームをすり込む時にとても便利です。ゆっくりと革の中にクリームをしみ込ませる要領で馴染ませていきます。コードバン(馬のお尻の革)だから=馬毛というイメージで覚えて下さい(笑)。
ブラシについてはシューケア情報のブラシのお話にも掲載しております。

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