レインブーツ&シューズのお話
ジメジメとして足元も悪い中での外出は、おしゃれも楽しめずにテンションも一気に下降してしまいます。
しかし、ここ数年はレインブーツやレインシューズもカラフルで様々なデザインが増え、
その進化には目を見張るものがあります。
現在のレインブーツは、一昔前の「ゴム長靴」とはイメージが180度違い、
キュートで斬新な柄、カラーで、シルエットも流行に合わせたスタイリッシュなデザインが豊富になってきました。
また、色やスタイルだけではなく、リボンやアクセサリーで装飾したものや、有名ブランド品などもあり、見ているだけで雨の日の外出が待ち遠しくなります。
このようにレインブーツのファッション性が高まり人気が上昇してきた数年前から、
当社にもケアや保管方法に関する質問が多くなってきました。
そこで今回はラバーのレインブーツ&シューズについてお話をいたします。
レインブーツの材質の多くはラバー(ゴム)です。
基本的にラバーは使用していると経年劣化が起こります。
天然皮革の場合は保革クリームなどを使用することで、素材の柔軟性を保ち、
耐久性がアップするのですが、ラバーに関してはそうはいきません。
ちなみにラバー劣化の典型的パターンは
1.亀裂(ひび割れ)の発生
2.硬化
3.黄変(黄ばみ)
などです。それらの原因は紫外線や光によって化学反応が起こることにあります。
空気にふれているだけで、時間の経過とともに製品の表面に亀裂が入ったり、粘着性=ベタ付きが発生します。
また、光によってラバーの色は変色をしてしまうのですが、黒などの濃い色のほうが劣化しにくく、白などの明るい色は劣化(黄変)が起こりやすいので、耐久性を考えると黒の方がお得ということになります。
とにかく紫外線や光がラバーにとっての天敵なので、暗所での保管がおススメです。
ケアについては、劣化したラバーを完全修復する製品はありませんので、
定期的にお手入れすることで劣化を“予防”することが最大のポイントになります。
そして、肝心のケア製品は「ウォーリー・マルチカラーローション」というラバー製品専用のローションを使用します。
布に適量のローションをとり、表面の汚れを落としながらツヤをキープし、
ラバーの表面を軽くコーティングすることで耐久度がアップするのです。
使用方法も簡単ですし、定期的な使用でラバー製品が長持ちします。
一昔前のいわゆる“長靴”であれば、履きつぶし感覚でもOKでしたが、これだけ多様化し、ブランド化した現在のレインブーツは、今後お手入れすることが常識的な感覚になるでしょう。
最後に、梅雨時期のレインブーツを快適に履く注意事項を簡単にご紹介します。
ラバーは素材そのものに通気性がないので、歩行時にでる汗による靴中のべた付きや、
ムレによる悪臭の発生などの問題も起こります。
不快な方は吸汗性の高いインソール(中敷)の使用や、
除菌タイプの消臭スプレーなどで快適に履くことができますので併用下さい。
まもなく入梅です。備えあれば憂いなし!
マルチカラーローションで、大切なレインブーツをケアしながら、
梅雨時期の“足元のおしゃれ”をお楽しみ下さい。