モールドクリーナーのお話

日本の夏は欧米に比べ高温多湿のため、古くからの日本家屋では、湿気を防ぐ工夫がなされてきました。
しかし、近年の密閉度の高い住宅の急増とともにカビの繁殖に好都合な環境が整い、当社にも革靴、革のジャケット、バッグなどに生えてしまったかびの対処方法の問合せが年々増えています。
そのような背景から当社では、皮革製品専用のカビ用のクリーナーを発売しました。そこで今回はこの梅雨のおススメ品でカビ対策の新提案「M.MOWBRAY プレステージ モールドクリーナー」についてお話し致します。

シューケア情報:モールドクリーナーのお話カビは日常生活の中で人間の生活と切り離せないものです。一般家庭の普通の環境に、カビの胞子が常に300~500個ほど飛んでいると言われています。そして空気中を浮遊しているカビは、汚れ 、高温、多湿の環境を探し当て着床し成長するのです。皮革製品にカビが発生した場合、革の繊維の奥にカビの菌が根付いてしまうため、完全に除去することはできません。

そのような場合のカビ処理法として、市販の靴用除菌スプレーを使った方法を以前ご紹介しました。これはアルコール系で除菌=不活性化する方法なのですが、一定の効果はあるものの、アルコール系の除菌は、持続性という点で「十分に満足」という結果は得られません。

また、強力かび取り剤として市販されている塩素系の強アルカリ性の商品等は、効果が高い半面で、成分が皮膚についた場合、吸い込んだ場合、目に入った場合などを考えると取り扱いに細心の注意が必要です。そのカビを除去する仕組みは、塩素で色素を壊し漂白することでカビを除去します。そのため、染色や塗装をしている革製品に塩素系カビ取り剤を使用すると、カビも落しますが、同時に色も落してしまうため、実質的に皮革製品には使用できません。

そんな状況の中で開発されたのがM.MOWBRAY プレステージ モールドクリーナーです。
除菌力が高い有機ヨードが主成分で、カビの表面を覆っている細胞膜を壊して除菌するスプレーです。ちなみにヨードは海藻などに含まれている天然成分で、うがい薬や医療用の消毒剤としても使われていて、低濃度では塩素系よりも除菌効果が高いとされています。モールドクリーナーは有機ヨードがベースですので、高い除菌効果と安心して使用できることが最大の特長です。

使用方法もいたって簡単で、カビが生えた場合の作業は、基本的に除菌スプレーを使用したカビ処理方法と同じです。
まずマスクをして表面のカビの胞子を不要な布などで除去します。その後、モールドクリーナーをスプレーしてそのまま風通しの良い日陰で1週間程放置します。
その間2~3日おきにさらにスプレーをすればより効果的です。最後に、皮革の素材に合ったお手入れをして仕上げをすれば終了です。

また、モールドクリーナーはカビの予防剤としても活用することができます。シーズンが終わって翌年まで皮革製品を長期保管する際は、汚れなどを落した後にモールドクリーナーをスプレーして良く乾燥させてから収納をすればカビの予防になります。その他にも靴箱の中や下駄箱にスプレーしても効果があり、無臭タイプで嫌な臭いも残りません。

毎年カビに悩まされている方は、是非、今年の梅雨をM.モゥブレィ・モールドクリーナーを使って気持ちよく乗り切って下さい。

※(注意)黒カビや赤カビなどで皮革の表面に残ったシミ等は、モールドクリーナーでも落ちない場合がありますので、予めご了承下さい。

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