革靴・ブーツの保管のお話
四季がある日本では、春夏物と秋冬物の入替えや梅雨などの湿気が多い時期があり、カビが生えやすい革靴の保管は頭の痛いところです。
今回はお客様からの質問の多い大切な革靴の保管、収納方法やその裏ワザについてお話を致します。
まず初めに普段履く靴やパンプスを短期的に保管する場合については、基本のシューケアができていればそれほど問題はありません。
軽くブラッシングをしてシュートリー(シューキーパー)でシワを伸ばし、乾燥させてから下駄箱などに保管して下さい。
大切にしている靴であればシューズ袋に入れるのも良いでしょう。
型崩れ防止の観点からシュートリーは必ず入れて下さい。
問題はシーズン物や冠婚葬祭などで履くような靴を長期で保管することです。
短くても半年、長ければ数年間、陽の目を見ることなく保管されています。
長期間靴箱に入れっぱなしの靴は、常に暑さや湿気などと戦いながらじっと我慢しているのです。
特に日本は高温多湿なので、久しぶりに履こうと靴箱を開けてみたら、靴がカビだらけになってしまったという経験がある方も多いと思います。
「シューケア情報:カビのお話」で“カビは「高温」「多湿」「汚れ」の3条件が揃った時に発生します。”
という話をしましたが、この3つの言葉こそが長期保管のキーワードになります。
カビは汚れが大好きです。
汚れたままではなく、きちんとケアして陰干した後に保管して下さい。
また、湿気をさける為にキーパーや乾燥剤を箱に入れたり、乾燥剤が無ければせめて靴を買った時に入っている薄紙を巻いておくだけでも湿気が薄紙に
吸収され、ある程度の効果は得られます。
そして最も大切なことは高温多湿な場所に靴をしまうことを避けることです。
つきなみではありますがこれしかありません。
家の中でそのような場所を探し、梅雨時期や夏場などは、たまに靴を出して風通しをすることも忘れないで下さい。
(これが中々できないのですが・・・がんばりましょう!)
通気性を保つ裏ワザとして、靴箱にいくつかの穴を開けて空気が循環するようにするのも一つです。
※当社の製品でファイバーシューズボックスという専用の通気口付きの靴箱もございます。
さらに空箱の内側に「M.モゥブレィ シューフレッシュAg+」をスプレーし乾かしてから、靴をしまえばカビ菌を滅菌できます。
特にロングブーツはムレやすく汗が革にかなり吸収されているので、ケア後に陰干しして下さい。
保管の際はロングブーツ用キーパーを入れ筒の部分にシワが入らないように伸ばすことも保管のポイントです。
靴の収納については、ちょっとした
工夫で靴をうまく保管することができます。
どうしても箱にしまって保管したい方は、靴の写真を箱の正面に貼っておけば、どの靴が入っているか一目瞭然ですし、季節の入れ替えも楽にできます。
下駄箱はカビ、バクテリア菌がとにかく大好きな場所です。
シーズンに一度は靴を全て取り出して扇風機を当て、風通しした後に、「M.モゥブレィナチュラルフレッシュナー」を軽くスプレーして下さい。
これで効果的なカビ対策になります。
そして下駄箱にも乾燥剤を入れることもお忘れなく。
また下駄箱に靴を直接入れる場合は、ネット(100円ショップなどで売っているものでOK)を棚板の上に敷きます。
1.靴裏が直接棚板に接触しないので棚板が汚れない
2.靴が浮いたような状態で保管できるので空気が循環してカビ対策になる。(意外に靴の革底はカビが生えやすい場所です)
3.奥行きのあるゲタ箱などはネットを引っ張り出せば靴の出し入れが容易になる。
などネット一枚敷くだけのことでとても機能的かつ効果的です。
これらを覚えればだれでも下駄箱収納の達人になれるはずです。
日本の気候である高温多湿の中、私たちの靴を守っていくためには少々手間が
かかることもありますが、季節の行事と思って、楽しみながら靴を保管してみて
下さい。
今回は靴保管・収納の裏ワザもご紹介しましたが、とっておきの(?)ネタ
だったので「伊東家の食卓」で採用されるとうれしいのですが・・・
ちょっと無理かなぁ!?
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